刈り込まれた樹木と庭の掃除

長年、刈り込み続けられた庭の掃除に寄せていただく。
刈り込まれ続けた木は、表面に葉が集まり、中へ光や風が通ることが無くなり、内部の枝が枯れ込む。また分断された葉の先端が黄色く変色したりする。内部の枝は、新芽を出し伸びようとするたび刈り込まれるので、自然な方向に成長せずグネグネとあらぬ方向に曲がり、枝同士で絡み合う。その絡み合った枝に、前年刈った葉や枯れた枝が引っかかって落ちきらずに残っている為、掃除する前に枝を振るうとあり得ない量のゴミが落ちてくる。「風が吹くたびにゴミが落ちてくるんです」とお施主さんが仰った。

透かしの剪定の効用はこういう二次的なゴミが出にくいこともあると思う。剪定自体は、その都度の判断が求められるため手間がかかるが、こういうケースの普段の掃除の手間を考えると、どちらが管理の手間が掛かるのかはわからないと思う。