岡本太郎生誕100年

壮大な石組みの手伝い。

石組みは石と石を組み合わせて空間を作る。
自分にとって石組みは石と石の間に、運動を感じること。
近づける、離す、面を変える。そういう配慮で、空間が劇的に変わる。

それがわかると石組みは面白い。けれど、そればかりやっていると、石だらけになって美しさに届かなくなるか忘れてしまう。運動自体は豊かだが、美しさとはまた違うもので、美しさは、石自身と植物の方が多く持っているのではないか。
石を見ているのか、樹を見ているのか、石組みを見ているのか。
本当はなんとなく眺めるものが庭なのが、作っているとわからなくなる。

庭を作るとき、豊かさは技術で作れるかもしれない。美しさは技術というよりむしろ、素材に依存する。かもしれない。

岡本太郎生誕100年を勝手に記念した壮大な石組み。最後まで見届けたい。