定番ハンティング

最近どんどん暖かくなり、夏好き人間の鎌田としてはテンションの
上がってくる日々でございます。今ではすっかり奈良盆地に馴染んでしまいましたが、元々半袖Tシャツにサンダルが海育ちの自分には非常に落ち着くシーズンなのでございます。
最近はもの作りの中にある定番を探すことで、より庭への理解を深めるのがコンセプトの休日で、先日は伊丹市美術館で開催されている絵本の世界のまごう事なき定番「ぐりとぐら展」に行って参りました。


数多くの原画が飾られており、子供のころからぐりとぐら好きであった私は優しい線や色づかい、子供の遊び心を刺激されるような素晴らしい絵にとても懐かしく嬉しい気持ちになったのでございました。
家族連れや若い男女に混ざり、絵をまじまじと見つめウルウルしているオッサンはさぞ不気味であったことでしょうが、50年を超えて愛される絵本の原画にはそのような力があるのでございました。

その後近くの340年前の酒蔵で今井杏奈さんという若い美術家の初の個展が開催されており、これもまた眩しい若さとパワーを感じるようなもので、元気をもらい、充実した休みとなりました。
現代美術と定番という概念はまあ正反対なものに感じるのですが、結局私はどちらもとても好きです。
ものを作り生み出されるその瞬間がすきで、人が好き、最近は自分にはコレしかないなと思い始めている初夏の始まりなのでした。