my first 序破急

能の稽古

今日は、恐らく初めてぐらい、運びの中で、噂には聞いていたかの有名な概念、序破急に先生が言及された。まあ、今まで言われてないのがおかしいんですが、、、!

まっすぐ、3mぐらいをすり足で歩く中で、すごく繊細なペースのコントロールをしている。
見とれてしまうというか、ハッとする瞬間がある。
「敷石も同じ石ばっかりしかんやろ?」
腑に落ちる説明をして下さる。飛び石も序破急なのだ。

先生が言うには、腕を上げる動作、振り向く動作、それぞれの動作の中に、序破急ちゅう、複雑なペースのコントロールがあるようだ。一つ一つの動作がゆっくりな上、単純なので、それなりに見えるためには相当繊細な感覚持たないといけない。難しい。

その動きのコントロールの中に、シテの感情も埋め込まれる。一つ一つの動きがその能への解釈になってしまう。能は本当に上手な人のものしか伝わらないのはこんなところに理由があるのかもしれない。表現が繊細すぎる。これではよくも悪くも敷居が高くなってしまうよなー、と改めて思った。