東京の風景


先日、仲間の結婚式で東京へ。
三日のうち二日は車中だったため、披露宴に出席する一日しか東京にはいられなかった。
六本木のホテルでの披露宴。久しぶりの仲間と酒を飲んで、青山のクラブで二次会。チャゲアスのyahyahyahを皆で歌う。バカバカしくて懐かしい。この歌は原発すら殴りに行きそうなぐらいバカバカしすぎるが、不思議と元気が出る。疲れ果てて階段を上がり表参道駅への道を歩く。やはりいつもより暗い気がする。またその暗さがこころに沁みるような気がする。

体験したことのある暗さのような気もした。これが昭和生まれのノスタルジーなのだろうか。自分の性質は暗い東京の方が馴染むことがわかった。ガラガラの西新宿の高層ビル群もまた東京の素顔で、人のいない姿はむなしい。大学時代、東京に仲間がいっぱいいて、その空気を自分もすっていたからか、昔住んでいた仙台への気持ちがまたあることに気づいたように、東京がやはり好きなことにも気づいたのだった。