邂逅

12年前、私は大学受験に失敗、浪人し、横浜の予備校
に通っておりました。
親のお金で、予備校に通わせてもらっているという世界一幸せな
身分に当時はまったく気づいておらず、なんと
「受験なんてつまらんし、何か意味あるのん」
などとかっこつけつつ、かといって完全なアウトサイダーになる気もなく、
とりあえず、予備校の方針に従ったルーティンで勉強をする毎日でした。

そんなニヒルな予備校生活に活力をくれたのが書店でふと
手に取ったこの本でした。

元祖ヤンキー先生こと吉野啓介さんは、高校時代までばりばりの
不良で暴走族では特攻隊長まで努めたそうですが、20歳の時、
当時付き合っていた彼女に振られたことをきっかけに、受験を志し、
偏差値25から四ヶ月間、毎日20時間勉強し大学受験に成功し、その後
写真でもわかる通り、リーゼントで強面の予備校教師として大人気を誇っています。

この本を読んで私は
「受験で受かることは男の意地なのだ」
「合格したいから受けるのだ」

という本質に達し、その後、「受験勉強する意義」などというしゃらくさい
議論を超えて、男の意地で勉強に打ち込むことが出来るようになったのでした。

それから12年、庭師として独立し、お客様への庭のプレゼンテーションに
課題を感じていた私の目の前に、また、彼が表れたのでした。

オマエだけの言葉で話してみろよ! 人をその気にさせる、吉野流会話術100

オマエだけの言葉で話してみろよ! 人をその気にさせる、吉野流会話術100

まだリーゼントでヴェルサーチのシャツなことに感動しました。

何か運命的なものを感じた私は、嬉しくも、少し照れくさい気持ちを抑えながら
懐かしい吉野さんの本を購入したのでした。受験の本より若干ロジカルに
なった気が 笑

この本読んでまた男の意地と根性論でがんばります!