庭の自由

今日は庭の手入れ。
今まで、一度も植木屋さんを頼んだことがないという。
住宅街の中で、種が飛んできて大きくなったというナンキンハゼやニンジンボク、エゴノキハナミズキなどが庭の骨格となっていて、それぞれ実生ならではの個性的な樹形で生え鬱蒼としていた。
また、お施主さんは鳥が好きで、ヒマワリの種やパンのクズなどを朝撒くのが日課ということで、メジロコゲラジョウビタキにスズメ、ヒヨドリなどが変わるがわる庭にやってきて餌をついばんでいた。
庭師がしっかり計画して作る庭とは違い、実生の木を何と無く放置していたらそれぞれ庭の骨格になるほど大きくなってしまっていたり、毎日餌を撒いていたら鳥たちの馴染みの餌場になっていたりと、お施主さんのその時その時の心模様が反映されている面白さを感じさせる庭でした。
整然としていないけれど自由な心を感じることができる庭。
こういう時に庭ってええなぁと思うことが多いのです。