金沢記 その一

残暑お見舞い申し上げます。
またお久しぶりの投稿になりました。

少し前に金沢に行ってきました。
以前ブログでも紹介したことのある(2013-03-27 - かま田日記帖)、彫刻家、橋本雅也さんの作品が
金沢21世紀美術館の世界工芸トリエンナーレhttp://www.kanazawakogeitriennale.com/)の日本からの出展作品に選ばれ、『殻の無い種』に収められた作品が集まるのはこれが最後になるかもしれない、ということで、一も二も無く、出かけることにしました。

『殻の無い種』については以前のブログを参照していただけると幸いですが、実際の作品、骨から削りだされた花たちは写真集で感じていた印象とはまた違う色やテクスチャ、それぞれの存在感をもって本当に素晴らしかったです。
滞在中、ふらっと2、3回見に行ってしまったほどでした。
ただ美術館の展示を見る時にいつも思うことですが、ものが置かれる場所、つまり展示の方法、環境ですが、それによって作品のもっているものがうまく伝わらないことがあると思っていて、橋本さんの作品はギャラリーのガラスの箱に入れてキレイにライトを当てることでその場所を得る作品ではないだろうと思いました。仕方のないことですが。。

もし叶うならば一心不乱に作品を作ったであろう彼の暮らす部屋の中あるいは、お寺や神社など、清潔な部屋の自然光の中で見てみたかった。殆どの作品が人手に渡ってしまった今それはもう難しいのかもしれませんが、、念願ですね。

金沢の町は古いもの、また21世紀美術館を筆頭に新しいものが同居する、アートコンシャスな街でとても居心地が良かったです。

21世紀美術館、屋外のアート作品がかなり魅力を発揮していました。オラファー•エリアソンのカラーアクティビティハウス越しの美術館。庭の選択肢としてこういうアート作品を展示することも当然あるよなぁと。

パトリックブランの緑の橋、かなりきれいで感動

街の中の講演にもよくわからんアートが

洋傘屋の看板、秀逸なイラストっす。

町家の前に置かれていた謎の魚、、

つづきます。