作庭例 その1

京都市内烏丸六角にある町家を改修したレストランのお庭を作らせて頂きました。

詳しい解説は私のホームページ内のhttp://niwakama.jp/top/gardens/gardens.htmlをご覧下さい。
スライドショーの中にもありますが、ピザ釜があり、薪の火で焼くピザは本当に美味しいです、、!お店の詳細希望の方はお尋ねください。
[メインの坪庭について]
枯れ流れに、棕櫚竹やカクレミノなどの
常緑樹、地表には苔を張りました。
植栽はオーナーご夫妻のイメージに従って
配置しました。
お店の内装が、遊び心のある個性の強い空間なので、
庭もバランスを崩さないよう、力強さが出るような
石組みを心がけました。かといって建物より、
庭が主張しすぎるのもいけないので、品は保つよう
気を配りました。

元からあったお庭は排水が悪く、一段下がった
広いスペースがほとんど水苔で覆われている状態
でした。

衛生的でなく、植物を植えるスペースにもならないので、
まずはこれをどうにかしようと考えました。
そこで排水と景色を兼ねた枯れ流れを考えました。

流れを作るということは、
水の流れる部分を作ることと、
植物の植えられる地形を作ること、
それぞれ異なる機能を持つ空間を
「石を配置する」という行為において、
同時に作っていくこと、
そんなことを感じながら作って行きました。
そしてそれはつまり、野山の中の小さな流れが
時間をかけて渓流を作り、その周りの生態系を
作って行く過程を、人為的に早回しして見て
いるような感覚なのでした。