ややこしいところ。

レンガ工事の現場にて。
家の一角にややこしいところがあります。
皆さんのお家にもこんなスペースがないでしょうか。
擁壁とフェンスの間のこんなスペース。
当然草引きなどもしにくく、いつの間にか草ボーボーになってしまいます。
今回、管理の手間を出来る限り省きたいというご要望だったため、こんなスペースにもレンガを敷いていきます。作業自体、やりにくく手間が掛かりますが、きっちりやっていくと後が違うのでしっかり詰めていきます。

レンガの庭

以前の記事で、レンガの庭を作っていると書きました

夏の手入れをやりながらなので、スローペースですが、だんだんと見えて来ました。
雑草が生えないように、でもオシャレな感じにして欲しいというざっくりとしたご希望で、お家やお施主さんの雰囲気からレンガ敷きを直感的に選びました。
普段あまり用いない材料なので、新鮮で楽しいです。
経年変化などもたのしみな素材です。
詳細はまた追って。。

レンガ仕事や星ヶ丘洋裁学校など

お久しぶりでございます。
いつの間にやら一ヶ月も更新しておりませんでした。
その間に季節は爽やかな初夏から梅雨に変わり、今日もようさんあめが降っておりますね。

カマタは何をしていたかと申しますと、いつも通りお庭の仕事やお能の稽古、そして春から習い始めた茶道の稽古などでバタバタとしておりました。
中でも茶道は長時間の正座と細かい所作を覚えるのに苦労しております。
しかし、忙しい中にも、心静かに作法を学びお茶を頂き季節を感じるのは何とも良いものだと思っております。

仕事は奈良市内でレンガを使った仕事などが進行しています。

またおいおいお知らせしていきたいと思っております。

ところで先日はこんなところの出向いて参りました。

枚方市にある星ヶ丘洋裁学校というところです。
この日は七夕祭りのイベントがあり、友達のカフェミレットhttp://www.organico-web.com/cafe-millet/が出展しているとのことで面白そうだと思い出かけてみました。

こちらは昭和23年に設立された洋裁学校で紆余曲折がありながらも今も運営されている洋裁学校なのですが、本科の洋裁学校以外にも若い作家達の発表の場になっているギャラリーの運営などの文化活動や様々なもの作りのサークルによる地域の文化活動への貢献なども行っている自然に囲まれた雰囲気のある学校でした。
設立当時からの昭和の匂いのする校舎が何とも良い感じ。
味のある小屋を利用したカフェなどもありました。


巷には最近ギャラリーやカフェなど集めた複合施設が増えておりますが、こちらは商業的な施設とはやや趣きを異にする洋裁学校という教育の場が母体となっており、古い校舎と相まって、ゆったりと懐かしい気持ちになりました。
学ぶということはいつでもどこでも自分の工夫次第で出来ることですが、このような人の集まる「学び舎」という佇まいを持った場所は何だか懐かしくも新鮮でありました。

興味のあるかたはこちらをチェックしてみてください。
星ヶ丘学園http://hoshigaokagakuen.net/index.html
カフェもあるのでお茶も良いと思います〜
sewing table coffeehttp://tamazkue.sakura.ne.jp/pg1.html

the standard 奥田民生

お疲れ様でございます。
最近「定番」とは何かを考えているとBlogでちょこちょこ書いております。
定番とは、一見何でもない、普通な雰囲気で、ややもすると見落としてしまいそうなのだけれど、よく見るとよく出来ている。丁寧に作られている、バランスとセンスが良いので気づけば暮らしにすっと寄り添っている。
そんなイメージを持っていて、それって特に「家庭」の庭の理想的なあり方なのではないかと思いはじめたのです。
そこで色々なジャンルの「定番」から学ぼうというのが最近のテーマの日々なのでございます。
昔からなんとなくずっと好きであった奥田民生の曲にその名も「The Standard」という曲があります。

改めて聴いて見ると本当に良い曲で、普通なのにひねりのあるメロディとアレンジで、先に述べた定番の条件を満たしている気がします。
奥田民生いいなぁ。

図『庭園の美』図書展示@図書情報館

今日はとてもお暑うございました。
皆様如何お過ごしでしょうか。
私は夕方まで、樹木を探してまた遠くの植木屋さんで彷徨う1日でございました。
アヂー。
さて、いまや奈良県民の知識の泉といっても過言ではない図書情報館という施設がありますが、そちらで今『庭園の美』というテーマで書物の展示がされております。
数百冊の庭園関係の書物が一堂に並べられ壮観でございました。
書庫の資料も引っ張りだされ、庭を生業としております人間としては、皆、もっと立ち止まって見てくれよーとソワソワするような気持ちでありました。6月28日まで展示されておりますので興味がある方は足を運んでみては如何でしょうか。
昔、書籍の編集者を目指していたこともあった自分としては、庭と書物というのはいつか結びつけながら語ってみたいトピックでもございまして、興奮した次第でございました。

ちなみに展示中の本も借りることができ、なかなか貴重な目録なども配っておりました。
図書情報館はホント素晴らしいですね。

定番ハンティング

最近どんどん暖かくなり、夏好き人間の鎌田としてはテンションの
上がってくる日々でございます。今ではすっかり奈良盆地に馴染んでしまいましたが、元々半袖Tシャツにサンダルが海育ちの自分には非常に落ち着くシーズンなのでございます。
最近はもの作りの中にある定番を探すことで、より庭への理解を深めるのがコンセプトの休日で、先日は伊丹市美術館で開催されている絵本の世界のまごう事なき定番「ぐりとぐら展」に行って参りました。


数多くの原画が飾られており、子供のころからぐりとぐら好きであった私は優しい線や色づかい、子供の遊び心を刺激されるような素晴らしい絵にとても懐かしく嬉しい気持ちになったのでございました。
家族連れや若い男女に混ざり、絵をまじまじと見つめウルウルしているオッサンはさぞ不気味であったことでしょうが、50年を超えて愛される絵本の原画にはそのような力があるのでございました。

その後近くの340年前の酒蔵で今井杏奈さんという若い美術家の初の個展が開催されており、これもまた眩しい若さとパワーを感じるようなもので、元気をもらい、充実した休みとなりました。
現代美術と定番という概念はまあ正反対なものに感じるのですが、結局私はどちらもとても好きです。
ものを作り生み出されるその瞬間がすきで、人が好き、最近は自分にはコレしかないなと思い始めている初夏の始まりなのでした。

庭とスタイル

早速つぶやきを。
最近、庭のスタイルとファッションについて考えています。
言いかえると、庭の哲学と流行という感じになりますが、庭も服やインテリアや建築などと同じで、作り手にとって意識した上で庭を考えることってだいじなのではと思っています。
その上で、自分が最近考えているのは、『ふつう』の庭って何だろうということ。
つまり、庭にはスタンダードというもの、誰が見ても、ふつうに見えて、しかも素敵なものってあるのだろうか?ということ。
例えば、松ならばどのような雰囲気の松がスタンダードなのか?など実は突き詰めていけば、色々アイディアになってくるのではと思っています。
一見の派手さや、気を衒うことなく、自分の思うスタンダードな雰囲気の樹木を使って、ふつうなのだけれど、何処と無く素敵な、また時間が経つごとに個性が出てくるような庭が出来ないかと何となく考えています。

ふつうな気がする赤松。本当にふつうなのだろうか。笑